こんにちは、毎日頭痛外来をしている福岡県糟屋郡新宮町の「しろうず脳神経外科」です。
椎骨動脈解離とは、首の血管の一つである「椎骨動脈(ついこつどうみゃく)」の壁が裂けてしまう病気です。
裂け目に血液が入り込み、血管が狭くなったり詰まったりすることで、脳の血流が悪くなり脳梗塞を起こすことがあります。
比較的若い世代でも発症することがあり、突然の後頭部の痛みやめまいなどで気づかれるケースも少なくありません。
今回は椎骨動脈解離について説明していきます。

椎骨動脈は、首の後ろ(頚椎の中)を通って、脳の後ろ側(小脳や脳幹など)に血液を送る大切な血管です。
左右に1本ずつあり、後方循環(脳の後ろ半分)を支えています。
椎骨動脈解離は、次のようなことがきっかけで起こることがあります。
血管の壁がもともと弱い体質の方や、高血圧のある方は起こりやすい傾向があります。
椎骨動脈解離の初期は、痛みだけで気づかれにくいこともあります。
以下のような症状がある場合は注意が必要です。
これらの症状は、脳の後ろ側(小脳・脳幹など)への血流が一時的に悪くなることで起こります。

病院では、次のような画像検査で診断します。
早期に診断することで、脳梗塞を防ぐことができます。
多くの場合、薬による治療と安静で自然に回復します。
抗血小板薬や抗凝固薬を使い、血のかたまり(血栓)ができるのを防ぎます。
首を無理に動かさないようにし、安静を保ちます。
急な首の動きや強いストレッチは避けてください。

ごくまれに、血管が膨らんで破裂する危険がある場合などは、ステントやコイルを使った血管内治療を行うこともあります。
椎骨動脈解離の多くは、数週間〜数か月で自然に治癒します。
しかし、まれに再発や動脈瘤の形成を伴うことがあるため、定期的なフォローアップが大切です。
次のような症状が出た場合は、脳梗塞のサインである可能性があります。
上記のような症状が出た際は、ためらわずに、すぐ医療機関を受診してください。
椎骨動脈解離は、首の動きや血管の弱さがきっかけで起こることがあります。
「たかが首の痛み」と思わず、急な後頭部痛やめまいがあるときは早めの受診をおすすめします。
早期発見・早期治療で、多くの方が後遺症なく回復できます。
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