当クリニックのMRIについて
MRIとはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略称です。非常に強い磁石と電磁波を利用して、脳の断面を撮像します。
当クリニックでは、高性能の1.5テスラMRIを導入しており、総合病院と同レベルの脳断面・脳血管を含めた精細な画像を撮像することができます。
急性期の脳梗塞を早期発見することができ、脳血管を詳しく見ることができるため、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤や、脳梗塞を起こす可能性のある脳動脈狭窄などの脳血管疾患も早期に見つけることができます。
また、当クリニックでは記憶や学習をつかさどる海馬体積を測定するVSRADを導入しており、脳の萎縮の程度をみることも可能です。
X線を使用しないため、放射線被曝を心配する必要もありません。
脳は実際に見ることができず、命に直結することがあるため、誰しもが不安に感じるところです。その不安を少しでも軽くするために、早期発見をするために、MRI検査をお勧めしております。
そのため、当クリニックでは予約なしで受診した当日にMRI検査による診断を行います。
MRI検査で分かること
脳梗塞、脳腫瘍、脳出血、くも膜下出血、慢性硬膜下血腫、脳動脈瘤、水頭症、脳動静脈奇形、外傷、アルツハイマー型認知症、変性疾患など
当クリニックでは、言葉で説明するのみでなく、MRI検査報告書として一人一人作成して手渡しています。報告書を渡すことで、自宅で家族と供覧して病状について理解していただくことが目的です。
微小梗塞
脳の極めて細い動脈がつまってできたもので、小梗塞・ラクナ梗塞・隠れ脳梗塞とも言います。症状が現れないことが多く、高齢者でしばしばみられます。生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)が影響します。微小梗塞が増えることで血管性認知症につながる可能性があります。微小梗塞がある方は、ない方に比べて10倍以上の確率で脳卒中を起こします。
慢性虚血性変化
血のめぐりが悪くなり、脳の毛細血管に血液が流れずに脳が変化した状態を言います。一般的に無症状ですが、程度が強くなると認知機能の低下や生活能力の低下が生じます。
動脈硬化
動脈の血管が硬くなって弾力性が失われた状態です。一度硬くなった動脈は元には戻りません。動脈硬化が進行すると、脳梗塞または脳出血を引き起こす危険性があります。喫煙、飲酒、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、加齢などが影響します。
脳卒中は高齢者の発症が多く、全体の9割が65歳以上です。脳卒中を防ぐには、若いうちから動脈硬化になることを予防していく必要があります。動脈硬化の進行を早期に発見し予防するためにも、年1回の画像検査を行いましょう。
MRIとCTの違いは?
MRIもCTどちらも断層画像を撮影しますが、最も大きな違いは画像を得る手段です。CTではX線を使用して画像を得るのに対し、MRIは強力な磁石と電磁波を使って画像を得ます。そのため、MRIは放射線による被曝がなく、小児や健常な方も安心して検査を受けることが可能です。
また、MRIはCTと違い、骨や空気による画像への悪影響が全くないため、脳の内部の診断には適しており、造影剤を使わずに血管の画像が簡単に得られる特長があります。
このような方はMRI検査をおすすめします
- 頭痛や手のしびれ、めまいなど症状がある方
- 40歳以上でまだ一度も脳の検査を受けたことがない方
- 高血圧、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病などの診断を受けている方
- 家族や血縁者で脳卒中になった人がいる方
- 飲酒、喫煙の習慣がある方
MRI検査を受けられない方
- 妊娠中もしくは妊娠の可能性がある方
- ペースメーカーを使用している方
- 30年以上前に脳動脈瘤のクリップ手術を受けたことがある方(近年は非磁性体のチタン製クリップであるため、問題ありません)
- 手術などで金属が体内に入っている方(人工内耳や神経刺激装置、金属製心臓人工弁)
- 刺青(タトゥー)をしている方(刺青部位が火傷を起こす可能性があります)
- 閉所恐怖症の方(MRIを希望時はご相談ください。薬を使用して可能な場合もあります。)
脳ドックについて
頭痛、めまい、物忘れなどの症状のある方は、保険を使用してMRIの撮影が可能です。
Aコース
料金
22,000円(税込)
Bコース
料金
25,000円(税込)
Cコース
料金
30,000円(税込)
オプション検査
血液検査、心電図、血管脈波
料金
1つ追加につき各5,500円(税込)
当クリニックは、予約制ではございません。まずはお気軽にご来院ください。
ご不明な点は、お電話(TEL:
092-963-2371)にてお問い合わせください。
頭痛、めまい、物忘れなどの症状のある方は、保険を使用してMRIの撮影が可能です。