こんにちは、毎日頭痛外来をしている福岡市東区、糟屋郡新宮町の「しろうず脳神経外科」です。

「急に目の前がぐるぐる回る」「一瞬、体がふわっと浮くようなふらつきがある……」
めまいやふらつきを経験したとき、多くの人が最初に悩むのが「これって何科に行けばいいの?」という問題です。
「耳が原因なら耳鼻咽喉科」「脳が原因なら脳神経外科」と言われますが、自分ではなかなか判断がつきませんよね。
特にここ福岡エリアでは、気候の変動や日々のストレスからめまいを訴えて受診される方が多くいらっしゃいます。
中には、一刻を争う脳の病気が隠れているケースもあるため、正しい見分け方を知っておくことが非常に重要です。
今回は、脳神経外科医の視点から、耳鼻科に行くべきめまいと、脳外科に駆け込むべき危険なめまいの「見分け方のポイント」を分かりやすく解説します。
めまいは、その症状の現れ方によって大きく3つのタイプに分類されます。まずはご自身のめまいがどれに当てはまるかを確認してみましょう。
症状の特徴: 自分や周囲の景色が時計回りにぐるぐる回る、天井がひっくり返るように感じる。
主な原因: 主に「耳(内耳)」の異常によって起こります。
代表的な病気には「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」や「メニエール病」などがあります。
症状の特徴: 体がフワフワ浮いている気がする、足元がおぼつかない、まっすぐ歩けない。
主な原因: 「脳(小脳や脳幹)」の異常、または自律神経の乱れや血圧の変動が原因であることが多いです。
症状の特徴: 立ち上がった瞬間にクラッとする、意識が遠のきそうになる。
主な原因: 起立性低血圧(貧血)や、心臓の病気による一時的な脳血流の低下などが考えられます。
受診先に迷ったときは、「めまい以外の症状が一緒に起きているか」が最大の判断基準になります。
めまいと同時に、以下のような「耳の症状」がある場合は、まずは耳鼻科への受診をおすすめします。
□ めまいに合わせて片方の耳が聞こえにくい、詰まった感じ(耳閉感)がある
□ ザー、キーンといった耳鳴りがする
□ 頭の向き(寝返りを打ったときなど)を変えた瞬間に激しいめまいがするが、数十秒でおさまる
以下のような症状が一つでも当てはまる場合は、脳梗塞や脳出血などの重大なサインかもしれません。
我慢せず、すぐに脳神経外科を受診してください。夜間や激しい場合は救急車を呼ぶ必要があります。
□ めまいと一緒に激しい頭痛がする
□ 体の片側にしびれや力が入らない(脱力感)状態がある
□ ろれつが回らない、言葉がうまく出てこない
□ 物が二重に見える、急に視野が狭くなった
□ まっすぐ歩けず、どちらか一方に傾いてしまう
□ 意識がぼんやりする、強い吐き気や嘔吐がある

「耳の症状はないけれど、なんとなく毎日体がフワフワ・ふらふらする」
このような浮動性めまいの背景には、脳の後ろ側にある「小脳」や「脳幹」という、体のバランスを司る部分の血流障害(隠れ脳梗塞など)や、微小な出血、腫瘍などが隠れていることがあります。
これらは一般的な内科や耳鼻科の検査だけでは見つけることができません。
脳の専門医療機関でMRIなどの精密検査を行い、脳自体に異常がないかを物理的に確認することが、原因特定と重大な病気の予防に向けた唯一の確実なステップとなります。
めまいが起きると、「疲れているだけかな」「寝不足のせいだろう」と放置してしまいがちです。
しかし、めまいは脳や体からの大切な危険信号であるケースが少なくありません。
特に、以下のような方は一度脳のチェックをしておくことを強くおすすめします。
〇40代以降で、高血圧や糖尿病などの持病がある方
〇これまでめまいを経験したことがなく、最近になって頻繁にふらつく方
〇耳鼻科に通っているけれど、一向にフワフワ感が改善しない方
当院では、患者様のお話を丁寧に伺い、めまいの原因がどこにあるのかを的確に診断いたします。
最新の検査機器を用いた脳のチェック(MRI検査)はもちろん、生活習慣の改善や、脳のコンディションを整える予防医療まで幅広くサポートしています。
「何科に行けばいいかわからない」と一人で悩まずに、まずはどうぞお気軽に当院へご相談ください。
![]()