こんにちは、毎日頭痛外来をしている福岡市東区、糟屋郡新宮町の「しろうず脳神経外科」です。
「お気に入りのポニーテールやお団子ヘアにしていると、夕方になるにつれて頭がズキズキ、ピリピリ痛んでくる……」
そんな経験はありませんか?「髪型をほどくと楽になるから病気ではないだろう」と思いつつも、地味に辛いこの頭痛。
実は医学的にも「ポニーテール頭痛(牽引性頭痛)」や「頭皮神経痛」として知られている立派な頭痛の一種です。
特に日々忙しく働く方や、福岡のトレンドヘアを楽しみたい方にとって、髪型のせいで集中力が途切れてしまうのは避けたいところですよね。
今回は脳神経外科医の視点から、髪をむすぶと頭が痛くなる医学的な原因(メカニズム)と、おしゃれを諦めずにできる具体的な対策について詳しく解説します。

髪の毛自体には神経が通っていませんが、髪を引っ張ることで頭皮や脳の神経に負担がかかります。原因は大きく分けて2つあります。
頭皮には、網の目のように細い神経が張り巡らされています。
特に、後頭部からてっぺんに向かって走る「大後頭神経(だいこうとうしんけい)」や、側頭部を通る神経は、外部からの刺激に敏感です。
ポニーテールやお団子ヘアで髪をきつく結び続けると、これらの神経が持続的に引っ張られ、興奮状態になります。これが、頭皮がピリピリ、チクチク痛む原因です。
髪を強く結ぶと、頭皮だけでなく頭の筋肉(側頭筋や後頭筋)も同時に引っ張られて緊張します。
筋肉が緊張すると血行が悪くなり、乳酸などの疲労物質が蓄積します。
これにより、頭全体がギューッと締め付けられるような「緊張型頭痛」が引き起こされます。
さらに、もともと片頭痛持ちの方は、この神経への刺激がトリガー(引き金)となって激しい片頭痛へ発展することもあります。
以下のような症状やタイミングがあれば、それは髪型が原因の頭痛です。
□ 髪を結んでから数時間経つと、決まった場所(結び目の周囲や後頭部)が痛くなる
□ 髪型をほどくと、嘘のようにだんだん痛みが引いていく
□ 頭痛だけでなく、頭皮に触れたり、ブラシを通したりするだけでピリッと痛む
□ 髪の重さ(ロングヘアの方)や、ヘアピンの多さで痛みが強くなる

「頭痛は嫌だけど、お気に入りの髪型は変えたくない」という方のために、脳外科医が推奨する日常のセルフケアをお伝えします。
毎日同じ位置でポニーテールやお団子を作っていると、特定の神経だけが集中してダメージを受けてしまいます。
〇今日は高めのポニーテール、明日は低めのローポニー
〇お団子の位置を左右に少しずらす
〇髪の分け目を定期的に変える
このように、「引っ張られる神経の場所を毎日変える」だけで、頭痛のリスクを劇的に減らすことができます。
太いゴムでキツキツに結ぶのはNGです。
〇スプリング状のゴム(コイルヘアゴム)や、シュシュ、リボンなど圧力が分散しやすいアイテムを使う
〇ヘアピンで頭皮を強く固定しすぎない
〇ホールド力のあるスタイリング剤を活用し、ゴム自体は少し緩めに結ぶ
「痛いな」と感じたら、我慢せずに一度髪をほどくのが最大の治療です。
ほどいた後に、以下の簡単なマッサージを行うと、血流が再開して痛みの物質が流れていきます。
〇手のひら(手の付け根の硬い部分)をこめかみや耳の上に当てる
〇頭皮を上に持ち上げるように、円を描きながら優しくもみほぐす(30秒〜1分)
※爪を立てず、指の腹や手のひら全体で「頭皮を動かすイメージ」で行ってください。
ポニーテール頭痛は、髪型を変えたり緩めたりすることで解決することがほとんどです。
しかし、「痛いから」といって毎日市販の鎮痛薬(痛み止め)を飲みながら無理にその髪型を続けていると、今度は脳の痛みセンサーがバグを起こす「薬物乱用頭痛」という別の病気を引き起こしてしまう恐れがあります。
当院では、頭痛の根本的な原因を検査(MRIなど)で見極めることはもちろん、患者様のライフスタイルに合わせたアドバイスや、過敏になった神経・脳をケアする予防医療を行っています。
「髪型を変えても頭痛が治まらない」「頭皮のピリピリ感がずっと続いて不安」という福岡、新宮町周辺にお住まいの方は、ぜひ一度、お気軽に当院の頭痛外来までご相談ください。
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