こんにちは、毎日頭痛外来をしている福岡市東区、糟屋郡新宮町の「しろうず脳神経外科」です。
「頭痛やめまいが続いていて、病院でMRI検査を勧められたけれど、どれくらい時間がかかるのだろう?」「大きな機械音が聞こえて怖そう…」
このように、MRI検査に対して不安を感じている方は多くいらっしゃいます。
結論からお伝えすると、当院(しろうず脳神経外科)での頭部MRIの撮影時間は10〜15分、準備を含めた全体でも15~30分程度で終了します。
本記事では、糟屋郡新宮町の脳神経外科専門医が、MRI検査の具体的な流れや所要時間、音がうるさい理由、検査室の環境、そして頭痛診察におけるMRIの重要性について分かりやすく解説します。
「MRIは長時間かかる」と思われがちですが、当院の頭部MRI検査は短時間で完了します。
〇撮影時間(装置の中にいる時間): 約10〜15分(撮像内容によって時間が異なります)
〇検査全体の所要時間(準備から退室まで): 約15~30分
実際に動かずにじっとしていただくのは撮影中の5〜10分間のみです。撮影後に安静にする必要もないため、検査後すぐに日常の活動に戻っていただけます。
| 段階 | 工程 | 詳細内容 |
| 1. 確認 | 体内金属等の確認 | 心臓ペースメーカーや体内金属、手術歴、身につけている装飾品を確認します。(最も大切な工程です) |
| 2. 準備 | 金属類の取り外し | 時計・アクセサリ・ヘアピン・金具付き下着等を外します。必要に応じて検査着へ着替えます。 |
| 3. 入室 | 検査台へ案内 | 検査室へ入り、仰向けで横になります。頭部に電波受信用装置(コイル)を設置します。 |
| 4. 撮影 | 画像撮影(5〜10分) | 装置の中へ入り撮影を開始します。この間は動かずに横になっているだけで完了します。 |
| 5. 退室 | 検査終了 | 撮影終了後、そのまま起きて退室します。特別な安静時間は必要ありません。 |
| 6. 説明 | 医師による結果説明 | 当院では撮影した画像を見ながら、原則当日のうちに脳神経外科専門医が結果をご説明します。 |

検査前の不安で最も多いのが「カンカン」「工事現場のような音がして怖い」という音に関する点です。
音が鳴るのは異常ではなく、「装置が正常に画像を撮影している証拠」です。仕組みを知っておくことで、安心して検査を受けていただけます。
MRIの内部には、体の位置信号を見分ける「勾配磁場コイル(傾斜磁場コイル)」があります。撮影中、強い磁場が働く空間でこのコイルに素早く電流を流したり止めたりするため、ローレンツ力(電磁力)が発生してコイル自体が高速で振動します。この振動が空気を伝わって機械音として聞こえるのです(スピーカーの振動板と同じ原理です)。
・撮影のため、コイルに短い間隔で電流を断続的に流す
・強い磁界の中で導線に力(ローレンツ力)が働く
・電流の切り替えに伴い、コイルが細かく振動する
・振動が空気を伝わり、大きな機械音として聞こえる
撮影の種類(脳の断面、血管など)によって電流のリズムが変わるため、「トントントン」という音から低く唸る音、高く速い音へと切り替わります。
音の大きさは磁場の強さ(テスラ)や撮影条件によって異なります。下記はおよその目安となります。
| 音の大きさ (dB) | 身近な音の例・場所 | 人間の感じ方・影響 |
| 120 dB | 飛行機のエンジンの近く、近くの雷鳴 | 【聴力に危険】 聴覚障害を引き起こすレベル |
| 110 dB | 自動車のクラクション(至近距離) | 極めてうるさい |
| 100 dB | 電車のガード下、ガード下のガードレール近く | かなりうるさい |
| 95 dB | MRI検査時(1.5T・防音なし最大音量) | 工事現場・ガード下と同等の大音量 |
| 90 dB | 工事現場、カラオケボックス室内(大音量) | うるさくて大きな声でないと話せない |
| 80 dB | 走行中の電車内、パチンコ店内、掃除機(近接) | うるさい・かなりの大声が必要 |
| 75 dB | MRI検査時(耳栓装着時:実効音量) | セミの鳴き声(間近)、騒々しい事務所
高速走行中の車内 |
| 60 dB | 通常の会話、静かな乗用車内 | 普通に聞こえる |
| 40 dB | 静かな図書館、深夜の住宅街 | 静か |

当院の防音対策: 当院では専用の耳栓をご用意しております。大きな音が苦手な方や、過去の検査で不安を感じた方は事前にお気軽にお申し出ください。
暗くて狭い空間をイメージされる方も多いですが、実際の検査室環境は以下の通りです。
・におい: 薬品臭や特有のにおいはありません。
・明るさ: 室内は十分な明るさを保っており、暗闇で検査を受けることはありません。
・室温: 装置の精密な温度管理のため低めに設定されています。肌寒く感じられる方には毛布をご用意しております。
・服装: 金具のない服(Tシャツやスウェット等)であれば、着替えずにそのまま受診いただける場合もございます。
筒の中に一人で入ることに不安を感じるかもしれませんが、検査中は隣接する操作室から技師・スタッフがガラス越しに常に様子を確認しています。マイクを通じた対話や非常用ブザーも完備しているため、途中で気分が悪くなった場合もすぐに中断できます。
また、安全に検査を行うため、事前の金属チェックを徹底しております。
事前に確認が必要な項目: 心臓ペースメーカー、体内の人工関節・金属プレート、タトゥー・アートメイク、カラーコンタクト、湿布、磁性整髪料など
「頭痛でMRIを撮る=脳腫瘍や脳梗塞の有無を調べる」と思われがちですが、頭部MRI画像には脳以外の器官も精密に写し出されています。
当院では、以下の部位を総合的に観察して頭痛の原因を探ります。
・脳実質: 脳梗塞の初期症状・跡、脳萎縮、脳腫瘍などの確認
・脳血管(MRA): 脳動脈瘤(未破裂)、血管の不自然な狭窄・閉塞の確認
・目の奥(眼球後方・視神経): 視神経周囲の病変や圧迫の有無
・副鼻腔(鼻の奥): 蓄膿症(副鼻腔炎)による前頭部痛や頭の重さの確認
・喉の奥・頭蓋骨の形状: 周辺構造物や構造的バランスの確認
「脳には異常がないが、副鼻腔炎が原因の頭痛だった」というケースも多く存在します。
MRIを撮影することで、多角的な視点から痛みの原因にアプローチできます。
A. 被ばくの心配は一切ありません。
MRIは強い磁力と電波を使用して画像をつくる検査です。レントゲンやCT検査のようにX線を使用しないため、放射線被ばくはありません。
A. 事前にご相談ください。
当院の頭部MRIは撮影時間が10〜15分かかります。短い時間で必要な画像を撮ることも可能です。「短時間なら大丈夫だった」とおっしゃる方も多くいらっしゃいます。どうしても不安な方は、スタッフが一緒に付き添うことで安心して受けられることもあります。また、事前に抗不安薬を内服していただき、眠くなった状態での撮像も可能です。できる限りご本人の負担にならないよう配慮をしています。
不安を感じる方は検査前にお気軽にスタッフまでお知らせください。
A. 基本的にはスタッフが付き添います。
お子様が安心して検査を受けられるよう、お子様の検査時にはスタッフが検査室の中に一緒に入り、付き添います。保護者の付き添いは原則お願いしておりません。どうしても保護者様の付き添いがないと検査できない場合のみとしております。ご了承いただければと思います。
MRI検査は「正しく内容を知る」ことで、不安を大幅に和らげることができます。
当院(しろうず脳神経外科)では、「ていねいで家族も安心できる地域医療」をコンセプトに、専門医による正確な診断と分かりやすい画像説明を徹底しております。
「頭痛が続いている」「一度脳の精密検査を受けておきたい」という方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。
しろうず脳神経外科 院長 白水 寛理
医師・医学博士/脳神経外科専門医
(日本脳神経外科学会・日本頭痛学会・日本脳卒中学会・日本脳神経外科コングレス 所属)
これまでは九州大学脳神経外科を中心に脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷など急性期医療に携わり、大学では脳卒中や脳腫瘍、もやもや病などの手術や研究を精力的に行ってきました。くも膜下出血や脳動脈解離など「危険な頭痛」の鑑別・初期対応にも力を入れています。
即日MRI診断をすることで手遅れになる前にスムーズな病診連携を行っています。MRIで異常がない頭痛であっても、脳の病気であり治療が必要です。当院では頭痛外来を行っており、本人に適した丁寧な治療を心がけています。
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