こんにちは、毎日頭痛外来をしている福岡市東区、糟屋郡新宮町の「しろうず脳神経外科」です。
みなさんは「頭痛のときにコーラを飲むと和らぐ」という噂を聞いたことがありますか?
果たして本当にコーラを飲めば頭痛が治まるのでしょうか?
今回は、脳神経外科専門医がコーラに含まれるカフェインと糖分の効果、逆に頭痛を悪化させるリスクや注意点について医学的に解説していきます。

「頭が痛いときにコーラを飲んだら、スッキリして痛みが和らいだ」
SNSや口コミで時折耳にするこの噂ですが、脳神経外科医の立場から結論をお伝えすると、
「片頭痛の初期段階など、条件によっては一時的に痛みが和らぐことがあるが、根本的な治療薬にはならず、むしろ悪化させるリスクもある」
というのが医学的な答えです。
実は、コーラの歴史を遡ると、元々は19世紀後半に薬剤師(ジョン・ペンバートン博士)が「頭痛や疲労を和らげるトニック(薬用飲料)」として発明したものが始まりでした。
なぜコーラが頭痛に作用するのか、そのメカニズムと注意点について詳しく解説します。
コーラを飲むことで頭痛が和らぐと感じる背景には、コーラに含まれる成分や特徴が関係しています。
片頭痛(偏頭痛)や低気圧に伴う頭痛は、脳の血管が過剰に拡張し、周囲の神経を刺激することで発生します。
コーラに含まれるカフェインには、広がりすぎた脳の血管を「キュッ」と収縮させる働きがあります。そ
のため、発作の初期に摂取することで痛みが和らぐことがあります。
(※多くの市販鎮痛薬にも鎮痛補助成分としてカフェインが配合されています)
空腹時やエネルギー不足によって血糖値が下がると、脳がエネルギー不足を感じて頭痛が引き起こされることがあります。
コーラに含まれる糖分が急速に吸収されることで、低血糖由来の頭痛が一時的に治まることがあります。
炭酸の刺激や喉越しによって交感神経が適度に刺激され、頭痛に伴う不快感やだるさが紛れるという精神的なリフレッシュ効果も考えられます。
一見、頭痛の強い味方に見えるコーラですが、飲み方や頭痛のタイプによっては逆効果(悪化)になるため注意が必要です。
頭痛には「片頭痛」のほかに、肩こりやストレスで頭の周りの筋肉・血管が収縮して起こる「緊張型頭痛」があります。
緊張型頭痛のときにカフェインを摂ると、もともと収縮している血管がさらに収縮し、血流が悪くなって痛みが悪化することがあります。
日常生活でコーラやコーヒーなどカフェインを含む飲料を頻繁に飲んでいると、カフェインの効果が切れたときに反動で脳の血管が拡張し、「カフェイン離脱性頭痛」を引き起こすことがあります。
毎日大量にコーラを飲む習慣ができると、頭痛が慢性化する原因になります。
コーラには多くの糖分が含まれており、飲むと血糖値が急上昇します。
その後、体内からインスリンが急放出されて血糖値が急降下(乱高下)すると、それが引き金となって新たな片頭痛発作を誘発することがあります。
・飲むなら「予兆・初期段階」に少量
片頭痛が「あ、来そうだな」という初期段階で、コップ1杯程度を飲むのが限度です。
本格的に痛みが強くなってからでは効果が期待できません。
・毎日飲まない・ガブ飲みしない
習慣化するとカフェイン依存や糖分の過剰摂取につながります。
・痛みが強いとき・頻繁に起こるときは医療機関へ

「たかが頭痛」と我慢して市販薬や清涼飲料水で誤魔化し続けていると、市販薬の飲み過ぎによる「薬物乱用頭痛(MOH)」や、思わぬ脳疾患の見落としにつながる恐れがあります。
現在では、片頭痛の発生を予防する最新のCGRP関連製剤(エムガルティなどの予防注射)や、血管に影響を与えにくい新しい急性期治療薬(リメゲパント等)など、患者様の体質やライフスタイルに合わせた専門的な治療法が充実しています。
・月に何度も強い頭痛が起きて仕事や家事に支障が出ている
・市販の頭痛薬を飲む回数が増えている
・痛みに加えて吐き気やめまいを伴う
このような症状でお悩みの方は、我慢せずに当院(しろうず脳神経外科)までご相談ください。
MRI検査を含めた精密な診断と適切な治療をご提案いたします。
・コーラで頭痛が和らぐ理由は「カフェインの血管収縮作用」と「糖分補給」
・片頭痛の初期には一時的な効果が期待できるが、緊張型頭痛には逆効果
・飲み過ぎはカフェイン依存・血糖値の乱高下により、頭痛の慢性化を招くリスクがある
・頻繁な頭痛はコーラや市販薬に頼らず、脳神経外科での専門的な治療が大切
福岡市東区、糟屋郡新宮町近くで頭痛にお悩みの方は、お気軽にしろうず脳神経外科の「頭痛専門外来」をご受診ください。

しろうず脳神経外科 院長 白水 寛理
医師・医学博士/脳神経外科専門医
(日本脳神経外科学会・日本頭痛学会・日本脳卒中学会・日本脳神経外科コングレス 所属)
これまでは九州大学脳神経外科を中心に脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷など急性期医療に携わり、大学では脳卒中や脳腫瘍、もやもや病などの手術や研究を精力的に行ってきました。くも膜下出血や脳動脈解離など「危険な頭痛」の鑑別・初期対応にも力を入れています。
即日MRI診断をすることで手遅れになる前にスムーズな病診連携を行っています。MRIで異常がない頭痛であっても、脳の病気であり治療が必要です。当院では頭痛専門外来を行っており、本人に適した丁寧な治療を心がけています。
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