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後頭部ズキッとした痛み。頭痛の原因は?

こんにちは、毎日頭痛外来をしている福岡県糟屋郡新宮町の「しろうず脳神経外科」です。

急に後頭部にズキッとした痛みが出たことはありませんか。

後頭部にズキズキとした痛みがある場合、その原因として皮膚、筋肉、血管、または神経のいずれかに関連して発生しています。

 

筋肉が原因である場合

 

筋肉が原因である場合、代表的なものとして緊張型頭痛が挙げられます。

緊張型頭痛は、同じ姿勢を続けるデスクワークやスマートフォンを長時間使う場合に、頭、首、肩から背中にかけて広範囲の筋肉に身体的ストレスがかかることで引き起こされます。

 

神経が原因である場合

 

神経が関与する場合には、後頭神経痛帯状疱疹が主な原因となることがあります。

 

後頭神経痛

 

頭を支える頸部の筋肉の間から3つの後頭神経(大後頭神経・小後頭神経・大耳介神経)が出ています。

長時間のデスクワーク、スマートフォンの操作、精神的なストレス、猫背のような姿勢の悪さが原因で首の筋肉による神経の圧迫で後頭神経がダメージを受けることで痛みが発生します。

 

帯状疱疹

 

水痘・帯状疱疹ウイルスを原因として発症する病気です。

はじめは皮膚がピリピリするような痛みを感じ、時間の経過とともに赤みや水疱(すいほう)などの皮膚症状が現れます。

 

血管が原因である場合

 

一瞬のズキッとする頭痛の中には、突然発生する激しい頭痛が存在します。

雷鳴頭痛(らいめいずつう)とも呼ばれ、ズキンズキンとした痛みが一定時間続き、通常の鎮痛剤が効かないことが特徴です。

雷鳴頭痛の原因としては、くも膜下出血解離性脳動脈瘤などが挙げられます。

 

後頭部の痛みは、単純な筋肉の疲労から深刻な病状まで多岐にわたる原因によって引き起こされるます。

頭痛が持続する場合や後頭部に激しい痛みがある場合は、適切な診断と治療を受けるために当院までぜひご連絡ください。

 

2026年01月29日
夕暮れ症候群とは?

こんにちは、毎日もの忘れ外来をしている福岡県糟屋郡新宮町の「しろうず脳神経外科」です。

夕方になると人が変わったようになってしまう。このような症状でお悩みのご家族も多いのではないでしょうか。

それは夕暮れ症候群かもしれません。

夕暮れ症候群とは、認知症の方が夕方から夜にかけて不安や興奮が強まり、落ち着きがなくなったり徘徊が増えたりする状態を指します。日中は比較的安定していても、時間帯の変化とともに症状が目立つ点が特徴です。

 

夕暮れ症候群とは

 

夕暮れ症候群は、認知症の周辺症状(BPSD)の一つで、

  • 夕方から夜にかけて不安、混乱、興奮、攻撃的な言動が強くなる現象を指します。
  • サンダウン症候群」と呼ばれることもあります。

発症の正確なメカニズムはまだ解明されていませんが、認知機能の低下、環境の変化、心身の疲労などが複雑に関与していると考えられています。

 

 

夕暮れ症候群で見られる代表的な症状

 

夕暮れ症候群では、時間帯の変化にともなって心身のバランスが崩れ、次のような症状が現れやすくなります。

そわそわと興奮する

夕方になると落ち着いて座っていられず、身体を動かし続けたり、話し方が早くなったりすることがあります。

周囲からは理由なく興奮しているように見えても、本人にとっては不安への自然な反応である場合が多いです。

具体例

  • ・部屋の中を行き来する
  • ・服を何度も整える
  • ・「帰らなきゃ」と繰り返し話す

 

ひとり歩き(徘徊)が増える

夕方になると目的なく歩き回る行動が増えることがあります。

室内だけでなく、外へ出ようとするケースも少なくありません。

具体例

  • ・玄関で靴を履こうとする
  • ・廊下を何度も往復する
  • ・外出しようとしてドアを開ける

 

不安や混乱状態になる

周囲の状況が理解しづらくなり、不安や混乱が強まります。感情の起伏が激しくなり、突然泣いたり怒ったりすることもあります。

具体例

  • ・「ここはどこ?」と繰り返す
  • ・家族を認識できなくなる
  • ・急に泣き出す、怒り出す

 

 

夕暮れ症候群はなぜ起こるのか?

 

① 認知症による見当識障害・記憶障害

時間や場所の認識が不安定になり、過去の生活習慣に基づいた行動が表れやすくなります。

② 周囲の環境変化

日照時間の減少による室内の暗さや、夕方の騒がしさ・静けさの変化が不安を助長します。

③ 過去の記憶の影響

仕事の帰宅時間や家事をしていた頃の記憶が刺激され、「帰らなければ」という思いが強くなることがあります。

④ 疲労や薬の影響

日中の疲れの蓄積や、服用している薬の影響で不安や興奮が強まる場合があります。

 

 

夕暮れ症候群への対処法

 

① 照明や環境を整える

夕方前から照明をつけ、室内を明るく保つことで不安を軽減できます。

家具配置はできるだけ変えず、安心できる環境を維持しましょう。

② 生活リズムを整える

起床・食事・就寝の時間を一定にし、体内時計を安定させることが大切です。午前中の軽い運動も効果的です。

③ 趣味や娯楽を取り入れる

塗り絵や音楽鑑賞など、本人が親しんできた活動は気持ちを落ち着かせる助けになります。

④ 共感と声かけを大切にする

否定せず「そう感じているんですね」と気持ちを受け止め、落ち着いた口調で声をかけましょう。

⑤ 専門家や相談窓口を利用する

地域包括支援センターや医療機関に相談することで、適切な支援や助言を受けられます。

 

 

対応時の注意点

 

  • ●強く注意・叱責しない
  • ●言動を否定しない
  • ●介護者自身のケアも大切にする

●介護する側が疲弊しすぎないよう、周囲の支援を積極的に活用しましょう。

 

 

夕暮れ症候群は、認知症の方が夕方から夜にかけて感じる強い不安の表れです。

環境調整や声かけ、生活リズムの工夫によって症状が和らぐこともあります。

症状を和らげるような薬もあります。無理をせず、医療機関や支援サービスと連携しながら、本人にも介護者にもやさしい対応を心がけましょう。お悩みの方は当院までお気軽にご連絡ください。

 

2026年01月19日
片側顔面けいれんとは?

片側の目や口がピクピク動く」「緊張すると止まらない
このような症状でお困りの方は、片側顔面けいれんの可能性があります。

片側顔面けいれんは命に関わる病気ではありませんが、見た目や日常生活への影響が大きく、強いストレスになることも少なくありません。
当院では、ボトックス注射(ボツリヌス療法)による治療を行っています。

今回は、片側顔面けいれんの原因と、当院で行っているボトックス注射についてわかりやすく解説します。

まぶたがピクピクしている人のイラスト

片側顔面けいれんの主な症状

片側顔面けいれんは、顔の片側だけに症状が出るのが特徴です。

よくみられる症状は次の通りです。

  • ・目のまわりがピクピクする
  • ・口角が勝手に引きつる
  • ・頬やあごが動く
  • ・緊張や疲労、会話中に強くなる
  • ・寝ている時は症状が出ないことが多い

最初は目のまわりだけでも、徐々に口元へ広がることがあります。

 

 

片側顔面けいれんの原因

 

多くの場合、原因は脳の中で血管が顔面神経を圧迫していることです。

顔面神経は、表情を動かす神経です。
この神経が血管に長年押されることで、神経が過敏になり、自分の意思とは関係なく筋肉が収縮してしまいます。

👉 ストレスや疲れが「原因」になるわけではありませんが、症状を強く感じやすくする要因にはなります。

 

片側顔面けいれんは放っておいても大丈夫?

命に関わることはほとんどありませんが、

  • ・症状が徐々に強くなる
  • ・人前での会話や外出がつらくなる
  • ・精神的な負担が大きくなる

といった理由で、治療を希望される方が多い病気です。

 

 

片側顔面けいれんの治療法

 

〇ボトックス注射(ボツリヌス療法)とは?

当院で行っている主な治療が、ボトックス注射(ボツリヌス療法)です。

 

〇ボトックス注射の仕組み

ボトックスは、筋肉の過剰な動きを一時的に抑える薬です。
けいれんが起きている筋肉に少量注射することで、

  • ・ピクピクする動きが軽減
  • ・表情が自然になる
  • ・日常生活が楽になる

といった効果が期待できます。

 

 

ボトックス注射の効果と持続期間

 

  • ・効果が出始めるまで:数日~1週間程度
  • ・効果のピーク:2~4週間
  • ・効果の持続期間:約3~4か月

効果が薄れてきたら、定期的に繰り返し注射を行います。

 

 

ボトックス注射のメリット

 

  • ・外来で短時間に行える
  • ・手術をしなくてよい
  • ・高齢の方でも受けやすい
  • ・効果を実感しやすい

「まずは症状を楽にしたい」という方にとって、第一選択となる治療法です。

 

 

ボトックス注射の注意点・副作用

 

一時的に以下のような症状が出ることがあります。

  • ・まぶたが重く感じる
  • ・表情が少し動かしにくい
  • ・口元の違和感

多くは時間とともに改善します。注射量や部位は、症状を見ながら慎重に調整します。

 

 

手術との違いは?

 

片側顔面けいれんには、微小血管減圧術という根治を目指す手術もあります。

  • ボトックス注射:症状を抑える治療
  • 手術:原因そのものを取り除く治療

年齢、症状の強さ、生活背景を考慮して、無理に手術を勧めることはありません

 

 

受診の目安

 

次のような症状があれば、お気軽に当院までご相談ください。

  • ・片側の顔だけがピクピクする
  • ・目や口のけいれんが続いている
  • ・ストレスや疲れで悪化する
  • ・日常生活や人前で困っている

 

当院での診療について

 

当院では脳神経外科専門医が診察を行い、必要に応じてMRI検査で原因を確認した上で、ボトックス注射による治療を行っています。

「手術は不安」「まずは楽になりたい」そのような方も、安心してご相談ください。

 

 

2026年01月08日