こんにちは、毎日頭痛外来をしている福岡県糟屋郡新宮町の「しろうず脳神経外科」です。
チョコレートって食べすぎるといけないイメージがありますよね?
鼻血が出るよって言われたことがある方もいると思います。
実際にチョコレートの食べ過ぎはダメなんでしょうか?
今回はチョコレートについて詳しく説明していきます。

チョコレートを食べると鼻血が出る?
チョコレートは血行を良くする
そもそも鼻血とはどのように出るのでしょうか?
鼻血の原因の多くは、鼻の穴の入り口から1cmほど入ったところのキーゼルバッハ部位と呼ばれる毛細血管が多く集まった場所が原因となります。
ここは粘膜も薄く、小さな刺激でも血管が切れやすい部位となっています。
チョコレートには、テオブロミンやポリフェノールなど血行をよくする物質が含まれています。
この血行が良くなることで、一時的に毛細血管が刺激されて出血すると言われていますが、医学的な根拠はありません。
鼻血との関連を示す根拠は弱い
チョコレートを食べ過ぎることで鼻血がでると言われるようになった説としてはいくつかあります。
ひとつは、チョコレートのように糖分や脂質が多いものを食べすぎると、体の中に溜まったエネルギーが行き場を失い、鼻血として出るのではないかという説です。
昔はチョコレートが高価な食べ物であったため、子どもたちが食べすぎてしまわないように、たくさん食べると鼻血が出ると母親が注意したという説もあります。
チョコレートを食べ過ぎることのデメリット
脂質や糖質の過剰摂取
チョコレートの食べ過ぎで起こるデメリットの最も多いものとしては、脂質や糖質の過剰摂取による体重増加や、動脈硬化、そして糖尿病のリスクです。
カカオには脂肪分が含まれている他、カカオの苦味を抑える成分として使用されているミルクや砂糖には、脂肪分と糖分が含まれています。
そのため、チョコレートを食べすぎれば、脂質や糖質も多量に摂取してしまうことになります。
脂質は、体を動かすために必要なエネルギーを生み出す役目を持っています。
しかし、過剰に摂取してしまうと、体内に脂肪として蓄えられてしまいます。
結果として、体重の増加の他にも、血液中の中性脂肪及びコレステロールを増加させてしまい、その影響で血管にコレステロールが溜まりやすくなり、動脈硬化につながります。
また、糖分の過剰摂取は、エネルギーを中性脂肪に変えるインスリンの過剰分泌を引き起こし、太りやすくなってしまいます。
さらに糖分の過剰摂取によって糖尿病を発症してしまうと、動脈硬化以外にもさまざまな合併症を招く恐れがあります。
片頭痛との関連
チョコレートのカカオの中にはチラミンという成分が含まれています。
このチラミンは、血管を収縮させた後に拡張させる作用があります。
この時に急激に血流が増えることで、片頭痛と関連して、悪化させる可能性が言われています。

チョコレートのメリット
チョコレートを食べることはデメリットばかりではありません。
リラックス効果
チョコレートのカカオには、交感神経と副交感神経のバランスを調整するセロトニンを増加させるテオブロミンという成分が含まれています。
また、ポリフェノールには、ストレスの軽減に役立つとされており、ストレス増加で分泌されるホルモンの排泄量を抑えます。特にGABA入りチョコレートを摂取することで、忙しくイライラしている時でもリラックス効果や疲労回復といった効果を得ることが期待されます。

女性の脳卒中リスクの低下
チョコレートに含まれるポリフェノールには抗酸化作用があり、コレステロール値の改善、血圧低下などの研究が数多く報告されています。
日本でも研究がなされており、女性ではチョコレートの摂取量が最も多いグループで、最も少ないグループに比べて、脳卒中の発症リスクが16%低く、チョコレートの消費量が週50g増えるごとに、脳卒中のリスクが約14%減少するという報告があります。
生活習慣病に関係する血圧やコレステロールの値が改善するという報告もあり、食べ過ぎずに適量であれば、メリットも多いということがわかります。
間食から摂取するカロリーの目安は1日に200kcalとされています。
ミルクチョコレートであれば、一日に一口サイズで7枚(35g)程度が目安となります。
チョコレートは食べ過ぎると脂質や糖質を過剰に摂取してしまうのでデメリットが大きいですが、毎日少量ずつ摂取することでメリットも多いことがわかります。
適量のチョコレートであれば、身体面でも精神面でもメリットが上回っていきます。

こんにちは、毎日頭痛外来をしている福岡県糟屋郡新宮町の「しろうず脳神経外科」です。
片頭痛が起きているとき、鎮痛薬を内服して痛みを抑えていきます。
しかし、片頭痛が頻回に起きることで生活上の支障をきたすことがあります。
そのような場合には片頭痛を起こさないようにするための予防の治療が必要となります。
片頭痛の予防薬は必要?
片頭痛の発作が月に2回以上、あるいは生活に支障をきたす頭痛が月に3日以上ある場合は、予防治療を検討します。
副作用が少ない低用量から開始し、2~3カ月程度の時間をかけて効果を判定します。

・抗てんかん薬(バルプロ酸、トピラマート)
バルプロ酸:
抗てんかん薬ですが、片頭痛の予防薬として効果があります。
副作用として眠気があります。
飲み始めが特に眠気を感じやすいですが、継続していくと薬に体が慣れてきます。
500〜600mg/日の内服が勧められます。
トピラマート:
GABAの増強や神経細胞膜を安定させます。わが国では保険適用外です。
・カルシウム拮抗薬(塩酸ロメリジン)
脳血管の収縮抑制、血管透過性の改善効果がみられます。
カルシウム拮抗薬は血圧の薬ですが、塩酸ロメリジンは脳の血管に選択的に作用するため、血圧低下等はみられません。
10mg/日の服用で64.4%、20mg/日の服用で66.7%の患者が効果を実感したと報告されています。
さらに、片頭痛に伴う閃輝暗点や悪心・嘔吐などの前駆症状や随伴症状にも30%程度の改善が認められています。
副作用として徐脈、心不全があります。
・β遮断薬(プロプラノロール)
血管を拡張させることで予防効果がみられます。
血圧や不整脈の薬として使用されており、起立性調節性障害や低血圧の方には慎重投与となります。
心不全、喘息、房室ブロックには禁忌です。
片頭痛の薬であるリザトリプタンとは併用禁忌となっています。
妊娠中の片頭痛予防にも使えます。
30mg/日から開始として30〜60mg/日で調整します。
・抗うつ薬(アミトリプチン)
神経終末におけるノルアドレナリン、セロトニン再取り込みを阻害し、脳内のセロトニン濃度を上昇することで予防します。
副作用として眠気、口渇、便秘があります。
通常うつ病で使用する用量よりも低用量(10〜20mg/日、就寝前)で使用します。
・抗アレルギー薬(シプロヘプタジン)
抗アレルギー薬ではありますが、抗セロトニン作用によって、脳血管の収縮を抑え、頭痛発作の頻度を減少させます。
特に年少者の片頭痛の発作予防に用いられることが多いです。
発作予防の効果が現れるまでに少なくとも1〜2ヶ月はかかります。
・漢方薬
予防薬を飲むことに抵抗がある方は、漢方薬を内服することで片頭痛の予防を行うこともあります。
呉茱萸湯、桂枝人参湯、釣藤散、葛根湯、五苓散などが慢性頭痛に効果があると言われています。

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こんにちは、毎日頭痛外来をしている福岡県糟屋郡新宮町の「しろうず脳神経外科」です。
皆さんは群発頭痛という言葉を知っていますか?
数ヶ月から数年に1度、1-2ヶ月間ほど毎日のように片方の眼がえぐられるほどの激しい頭痛が起こる方は群発頭痛かもしれません。

群発頭痛とは
群発頭痛は慢性頭痛のうちのひとつです。
慢性頭痛としては主に片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛に分かれます。
群発頭痛はこの3つの中でも発症率が特に低い頭痛で、有病率は0.056%から0.4%程度(1000人に1人程度)と報告されています。
特に20-40代の男性で多く見られます。
群発頭痛の症状は、片方の眼の奥がえぐられるような激痛が起こります。
眼の充血、涙や鼻水が止まらないほどの症状を伴うこともあります。
自殺頭痛という別名もあるほどの頭痛で激痛です。
症状は1-2ヶ月間ほど毎日のように起こり、この期間を群発期と呼びます。
群発期が終わると数ヶ月から数年にわたって痛みがない時期が続きます。
群発頭痛はなぜ起きる?
群発頭痛が起こる原因について、はっきりとした理由がまだわかっていません。
いくつかの説が報告されています。
・視床下部説
群発頭痛は夜間に頭痛が起こることから概日リズムの障害が関連していると考えられています。
メラトニンなどの概日リズムを調整するホルモンに異常が生じたり、視床下部という概日リズムを調整する部位の血流が異常亢進することで群発頭痛が起きるとされています。
しかし、実際の頭痛発症時のMRI画像で視床下部の血流が亢進した状態で頭痛が軽快傾向に向かうなどの矛盾点があったり、視床下部を電気刺激して血流を増やすような状態にしたところ頭痛が緩和されるという報告もあることから視床下部を原因とする説の立証は十分ではありません。
・三叉神経と血管との関係説
三叉神経が刺激され血管拡張が起こることが頭痛の原因とする説です。
しかし、これも三叉神経を切除したような状態でも頭痛が生じることや頭痛時の血管拡張が観察できないことから立証は十分ではありません。
・内頸動脈説
内頸動脈やそれが取り囲む海綿静脈洞に炎症が生じるという説です。
しかし、実際に頭痛時にその炎症を証明することが困難であり、立証は不十分です。
・ニューロンネットワークの失調
三叉神経と視床下部までに至る経路の神経伝達物質の流れのネットワークに失調がおこるという説です。
しかし、これもはっきりとした立証はできていません。

いくつか説をあげましたが、どれも立証はできていないため、原因が明らかになっていないのが現状です。
市販薬は効きにくい?
市販薬は基本的に効きません。
多少の痛みは和らぐかもしれませんが、診断がついているのであれば迷わず病院を受診して薬を処方してもらうのが良いでしょう。
群発頭痛の診断と治療
治療は主に2種類あり、群発期の治療と群発頭痛の予防に分かれます。
・群発期
高濃度の酸素吸入が昔から有効とされています。
酸素を吸入することで80%の方で改善が見られたという報告があります。
一番手軽な治療法としてはリドカインという表面麻酔薬をスプレーで鼻粘膜に散布する方法です。
これは30%くらいの方で改善がみられます。
同様の方法として片頭痛で保険適応になっているスマトリプタンの点鼻を発作時に痛い方と反対側の鼻孔にスプレーする方法があります。
また、頭痛発作が激烈な初期の2週間くらいに限り、神経や脳血管の腫れをとる作用を持つ副腎皮質ホルモンを併用することもあります。
・群発頭痛の予防
神経細胞膜の安定化作用のあるベラパミル塩酸塩(ワソラン錠)や、大脳皮質の過敏性を抑える効果のあるバルプロ酸ナトリウム(デパケン錠、セレニカ錠)などを患者さんの症状に合わせて適宜処方します。
できる限り群発頭痛のリスクを下げるためには、アルコールの摂取を控えることが有効です。
また、熱いお風呂やサウナ、辛い食事、激しい運動なども控えましょう。
また、自律神経のバランスを崩さないように毎日できるだけ決まった時間に起床、就寝するなど、規則正しい生活を心がけることが基本となります。
発作が起こりそうになったら、窓を開けて深呼吸を繰り返しましょう。

また、痛むところを冷やすことで多少痛みが和らぎます。
それでも我慢できない場合は、病院を受診しましょう。
群発頭痛は毎日激しい頭痛が来てつらいものです。
くも膜下出血や脳出血なども同様に我慢できないほどの痛みが生じます。
そうした鑑別のためにも、我慢できないような痛みが生じた場合は、一度当院へご相談ください。
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こんにちは、毎日頭痛外来をしている福岡県糟屋郡新宮町の「しろうず脳神経外科」です。
2月22日は頭痛の日でした。
夜は頭痛診療のテーマカラーである緑でライトアップされていました。

非常に有意義な講演を聴くことができ、
これからも頭痛診療にしっかりと取り組んでいきたいと思います。
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こんにちは、毎日頭痛外来をしている福岡県糟屋郡新宮町の「しろうず脳神経外科」です。
頭痛外来をしていると、「頭痛って冷やした方がいいんですか?温めた方がいいんですか?」とよく聞かれます。
頭痛が出た時に痛み止めを飲む以外になにかできないかと考えますよね。
その時に冷やすのか温めるのか、どこを冷やしたり温めたりするべきなのか迷いますよね。
今回は頭痛の時の対応について詳しく見ていきましょう。
冷やすべき?温めるべき?
実は、頭痛の種類によって冷やすべき時と、温めるべき時に分かれます。
そのため、どちらもお勧めの方法としてインターネットなどで紹介されているため、悩んでしまうのです。
片頭痛の場合
頭の片側、眼の奥、後頭部にズキンズキンと脈打つような痛みの場合、片頭痛の可能性が考えられます。
片頭痛は動くと痛みが悪化するので、静かな部屋でじっとしていたくなります。
氷のうや濡れタオルで冷やす
こめかみの血管がズキンズキンと脈打っているときは、その部分の血管が拡張している状態です。
その脈打っている部分に氷枕や氷のう、熱吸収シート、濡れタオルなどを当てて、冷やすことで楽になることがあります。

緊張型頭痛の場合
首や肩の筋肉のこりがみられており、後頭部がじんわりとした疼痛や頭をベルトで締め付けられるような痛みがみられる場合、緊張型頭痛の可能性が考えられます。
緊張型頭痛は体を動かすと少し楽になり、何か作業をしている間は痛みを忘れていることもあります。


こんにちは、毎日頭痛外来をしている福岡県糟屋郡新宮町の「しろうず脳神経外科」です。
お薬をもらうと必ず服用方法が書いてあります。
「朝食後」と書いてある場合もありますし、「夕食前」と書いてある場合もあります。
では朝食を食べない方や、体調悪くて食べられない方は薬はどうしたらよいのでしょうか?

食後に飲む理由
ほとんどの薬が食後に飲むことになっています。
よく「食事をしていないから薬が飲めませんでした」と外来で聞きます。
食後以外の時間帯にのむと何か悪いことがおこるんでしょうか?
実は、ほとんどの薬は、食事と関係なく内服してもほとんど問題ありません。
薬の効果にはあまり影響を及ぼさないのです。
ではなぜ食後がいいのでしょうか?
薬の添付文書をみると、副作用として胃腸障害が多く挙げられています。
胃の中に食物が残っている場合は、ゆっくりと吸収されていきます。
そのため、食後にのむことで胃腸障害を軽減できるのです。
薬は1日に必要な量を処方しています。
朝食を食べていなくても、朝きちんと薬を飲むことをお勧めします。
胃腸障害が心配な方は、少しでも何か食べて薬を飲みましょう。
では、すべての薬が時間を守る必要がないのでしょうか?
数は多くないのですが絶対に指定を守らなければならない薬もあります。

・血糖降下薬
食事をしないで血糖を下げる薬をのめば、低血糖になってしまいます。
そのため、血糖に関連する薬は主治医にきちんと飲み方を聞きましょう。
・ホルモン剤
ホルモン量には日内変動というものがあります。
そのため、ホルモン剤などは、のむ時間帯を守ったほうがいいです。
副腎皮質ホルモン(ステロイド)などが対象となってきます。
漢方はなぜ食前?
漢方薬は食前や食間が多いです。
食前とは、食事の20〜30分前のことです。
食間とは、食事の最中だと思われている方も多いようですが、食事と食事の間という意味で、食事を終えてから約2時間後が目安です。
空腹時に漢方薬を飲むと、食物の影響を受けないで小腸まで届き、腸内細菌によって吸収されやすい状態に変えられます。そのため効果的に薬の効果を発揮することができるのです。
いかがでしたでしょうか?
食事ができていないと薬を飲んでいいか悩むと思います。
悩む場合は一度主治医に相談してみましょう。
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こんにちは、毎日頭痛外来をしている福岡県糟屋郡新宮町の「しろうず脳神経外科」です。
今週は大寒波がやってきて、雪が降る可能性が高くなっています。
「雨が降る前に頭痛が来ます」「気圧が低くなっているのが頭痛でわかります」
当院の頭痛外来には上記のような相談で来られる方が多いです。
頭痛は天気と密接に関係しており、一般的に「天気痛(気象痛)」と呼ばれます。

今回は低気圧に伴う頭痛についてどのように対策していくか紹介していきます。
気象痛とは、天候や気圧の変化に伴って頭痛を引き起こす症状のことです。
実はそのメカニズムは、いまだにはっきりとはわかっていません。
気圧の低下や湿度の変化が関与しており、頭痛やめまい、体のだるさ、関節痛、耳鳴りなどの症状が現れます。
気圧の変化が耳の内耳を刺激し、交感神経系が興奮し、頭痛が引き起こされるという仕組みです。自律神経のバランスを乱すことで発生します。これによって、頭痛やその他の不調が引き起こされます。
頭痛には片頭痛(偏頭痛)、緊張型頭痛、群発頭痛など多くの種類がありますが、
低気圧が頭痛に与える影響は、とくに片頭痛が多いです。
低気圧が近づくと大気の圧力が下がり、血管が拡張しやすくなります。
この血管の拡張が神経を圧迫して、片頭痛を引き起こします。
また、低気圧は自律神経のバランスを乱すことで、片頭痛の発生を促進します。
さらに、セロトニンにも影響を与え、血管の急激な収縮や拡張を引き起こすことで片頭痛を悪化させることがあります。

睡眠・覚醒のメリハリをつけるためには、朝起きたら朝日を浴びて朝食をしっかりととりましょう。
太陽の光を浴びることで、身体が目覚めて日中活発に過ごせます。
朝すっきりと目覚めるためには質の良い睡眠をとることも大切です。
夜寝れないからとスマートフォンやパソコンなどのブルーライトを発する機器の使用するのではなく、ヨガやアロマ、穏やかな音楽を聴く、半身浴などの自分なりのリラックス方法でスムーズな入眠につなげましょう。
質の良い睡眠をとるためにも、日中は活動的に過ごしましょう。
筋肉を動かす際のエネルギーとして酸素を利用する有酸素運動は、特に心身をリラックスさせてくれます。
少し汗ばむ程度のウォーキングや軽いランニング、サイクリング、ダンスなどの軽く息が弾む程度の運動を行いましょう。
疲れすぎない程度の運動を継続して行うことが大切です。
自分の頭痛が起こりやすいタイミングを把握するために、気圧予報や天気痛予報を活用するのも有効です。
当院では片頭痛の方には「頭痛ダイアリー」を渡しています。
頭痛が起こるときの気圧や天候を記録することで、どのような天候の変化で頭痛が出やすいのかを把握しやすくなります。
頭痛が出やすいパターンがわかると「処方されている薬を前もって飲む」「予定を調整する」などの予防対策が取りやすくなります。
「明日は頭痛が来るかも」という心構えができるだけでも、精神的な余裕を持って頭痛に対処しやすくなります。

天気が悪いと起こる頭痛は背景に片頭痛があることが多いです。
頭痛によって仕事や学校を休まなければならない場合もあり、片頭痛や天気痛は生活の質を大きく低下させる要因となります。
片頭痛の症状を和らげ、生活の質の向上をめざせる治療法として「ヒト化抗CGRPモノクローナル抗体製剤(「CGRP」頭痛薬剤)」を使った治療があります。
日々の頭痛に悩む方、天気痛が辛い方、頭痛に悩まされない快適な日常を送りたいという方は、頭痛外来のある「しろうず脳神経外科」にお気軽にご相談ください。
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こんにちは、毎日頭痛外来をしている福岡県糟屋郡新宮町の「しろうず脳神経外科」です。
生理周期に伴って頭痛がみられませんか?「生理だからしょうがない・・・」こんな風に諦めてはいないでしょうか。
生理中に発生する頭痛の中でも「月経片頭痛(げっけいへんずつう)」は、多くの女性が抱える特有の問題です。
この頭痛は、通常の片頭痛と似ていますが、原因や治療方法に特徴があります。
今回は月経に伴う片頭痛について詳しく解説します。
月経片頭痛とは、生理周期と関係して起こる片頭痛のことです。
特に、月経が始まる2日前から3日目までの間に発生する片頭痛のことを言います。
女性の片頭痛患者の約60%がこのタイプの頭痛を経験しています。

通常の片頭痛と月経片頭痛は発生タイミングや症状の強さ・持続時間、誘発因子が異なってきます。

セロトニンは、脳内で血管収縮を調整する重要な神経伝達物質であり、頭痛と密接に関連します。
生理中はセロトニンのバランスが乱れやすく、血管が過剰に拡張し、こめかみのズキズキ感を引き起こします。
セロトニンの適切な調整が頭痛緩和の鍵となります。
片頭痛の引き金となるCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)は、血管拡張を促し、神経を敏感にします。
生理中の頭痛では、セロトニンとCGRPの相互作用が重要な要因となります。
CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)は、片頭痛発症に深く関与するタンパク質です。
2021年よりCGRP製剤が日本で承認されました。
CGRP製剤は、この物質の活動を阻害し、片頭痛の発症を抑える新しい治療薬です。
予防薬として使用されることが多く、月経片頭痛にも有効性が確認されています。
「アマージ」(ナラトリプタン)は、月経片頭痛の短期予防に効果的です。
生理が始まる1~2日前から服用することで、発作の予防が可能です。
低用量経口避妊薬は、避妊のためにエストロゲンとプロゲスチン(黄体ホルモン)を含むホルモン剤が配合されています。
この薬の副作用として、頭痛が挙げられることがあります。
前兆のある片頭痛をお持ちの方の場合、エストロゲンを含む避妊薬を使用すると血栓症のリスクが高まるため、基本的には使用が避けられます。
一方、前兆のない片頭痛の方については、年齢や喫煙などの血栓症リスクを慎重に評価した上で服用が可能です。
婦人科を受診する際には、片頭痛の有無を医師に伝えることで、より安心して適切な避妊薬を選ぶことができます。

月経片頭痛は、ホルモン変化やCGRPの活動が原因となる、女性特有の片頭痛です。
通常の片頭痛とは異なる特徴を持つため、適切な予防と治療が必要です。
アマージやCGRP製剤といった医薬品の活用、頭痛ダイアリーによる管理を組み合わせることで、症状の軽減や生活の質の向上が期待できます。
つらい頭痛にお悩みの方は、一度、「頭痛専門外来」の頭痛専門医に相談し、自分に合った治療法を見つけてみてください。
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こんにちは、毎日頭痛外来をしている福岡県糟屋郡新宮町の「しろうず脳神経外科」です。
片頭痛は元々女性に多く、エストロゲン(卵胞ホルモン)の変化にって、脳内のセロトニンやカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)という神経伝達物質のバランスが影響を受けます。
その結果、脳の血管が拡張したり、神経に炎症が起こることで片頭痛としてみられます。

片頭痛は30〜39歳で最も多く、妊娠や出産の時期と重なってきます。妊娠がわかった時、片頭痛の治療や飲んでもいい薬はあるのでしょうか。今回は妊娠の際の頭痛について見ていきたいと思います。

妊娠で片頭痛は起こる?
片頭痛は妊娠初期に多いとされています。
これは、もとから片頭痛を持っている方が、妊娠によって女性ホルモンの分泌量が増えることで自律神経が乱れ、頭痛が起こるためです。
ただ妊娠した片頭痛患者の80%以上で片頭痛発作が軽減あるいは消失します。
そのため、妊娠中に片頭痛が問題になることはあまり多くありません。
最も問題になるのは、妊娠判明までに、知らずに服用してしまった片頭痛治療薬が、胎児に及ぼす影響(催奇形性)です。
一般的に薬とは関係なく新生児の3~5%に小奇形を含めた奇形の自然発生が認められています。
予防薬を除けば、片頭痛治療薬で胎児に奇形を起こすことが報告されている薬はないため、予防治療中でなければ過剰な心配をする必要はありません。
どの時期に内服した薬が胎児に影響を与えるのでしょう?

・妊娠中の薬物服用と催奇形性に関しては、まず最終月経開始日を1日目として計算して、33日目までに服用された薬については、その種類を問わず胎児に対し影響がないと言われています。
・それ以降から妊娠7週末までは、主要器官が分化するため、催奇形因子に対し最も敏感な時期に当たります。
この時期に催奇形性のある薬を飲んだ場合が問題になります。
・妊娠8週から妊娠15週末までは、主要器官の発生は終了していますが、顔面や性器の分化が続いている時期で、薬剤の種類によっては問題となってきます。
・妊娠16週以降は器官の分化は完了しているため、催奇形性は問題になりませんが、薬による胎児機能障害(胎児毒性)が問題になります。
片頭痛治療薬(トリプタン)
片頭痛予防治療
いかがでしたでしょうか。
こんにちは、毎日頭痛外来をしている福岡県糟屋郡新宮町の「しろうず脳神経外科」です。
みなさんは、CGRP製剤というものを知っていますか?CGRP製剤というのは2021年に片頭痛の新しい治療薬として日本で承認された注射薬です。日本で承認されてまだ長くないため、知らない方も多いかと思います。
片頭痛で悩まされている方にとっては、非常に有効な注射薬となっており、今まで頭痛が起きた時に対処するしかなかった時代から、頭痛が起きにくくする時代へと移行していきます。
今回は、CGRP製剤について詳しく解説していきます。
治療薬のはたらき
片頭痛は、脳内にCGRPをいう物質が増え、脳の血管に作用して起こるといわれています。
日本で承認された治療薬3剤(「エムガルティ®︎」「アジョビ®︎」「アイモビーク®︎」)であり、この注射薬がCGRPのはたらきをおさえ、片頭痛発作が起こるのをおさえると考えられています。

内服薬による予防の治療と何が違う?
片頭痛の予防に使用される内服薬はCa拮抗薬(血圧を低下させる薬)、抗てんかん薬(けいれんを抑える薬)、β遮断薬(不整脈を抑える薬)、抗うつ薬など片頭痛発作を抑えるために作られた薬ではありません。
しかし、片頭痛予防注射製剤「抗CGRP関連製剤」は片頭痛発作を抑えるために開発された注射であり、予防効果はより強いものとなっています。
片頭痛が来ない日が増えたら…
片頭痛によって家庭、仕事、学校や職場で支障を感じている患者さんは多くいらっしゃいます。
当院にも頭痛が起こることで仕事に集中できなかったり、頭痛のために仕事を休んでしまうとの相談が多数あります。
また、頭痛がない日においても、集中力が低下したり、疲労感、イライラ感、頭痛が来るのではないかという恐怖があり、外出を控えてしまうなど日々の生活に多くの支障を抱えています。
片頭痛予防注射製剤「抗CGRP関連製剤」を投与することで、頭痛がある時だけではなく、頭痛がない時(発作間欠期)の支障も改善されることが期待できます。
期待できる効果
・注射翌月より頭痛日数が約半分になる。
・1ヶ月あたりの片頭痛日数が少なくなり、片頭痛の程度自体が軽くなる。
・急性期治療薬(トリプタン)の使用日数が少なくなる、また、急性期治療薬の反応性が高まる。
治療方法
当院ではエムガルティ、アジョビを採用しています。エムガルティ、アジョビともに1ヶ月に1本の頻度で注射します。
1ヶ月毎にクリニックで注射を行い、3ヶ月で効果があるか判定を行います。効果があるようであれば、在宅で自己注射していただくことが可能です。
自己注射と聞くととても不安に感じる方もいますが、当院でも多くの患者さんが利用しております。
多くの患者さんが自己注射を行っており、慣れるまでは当院のスタッフがサポートされていただきますのでご安心ください。
症状が安定している場合は、3ヶ月処方も実施できるため、通院に縛られずに治療を実施できるメリットがあります。
副作用
よくみられる副作用は、注射を行った部位の反応(痛み、発赤、かゆみ、内出血、腫れなど)です。注射部位の反応は、多くの場合数日程度で消失します。
その他の副作用として皮膚のかゆみ、じんま疹、発疹などの報告がありますが頻度としては少ないです。
まれに重篤な過敏症(呼吸困難、のどが締め付けられるような感じ、動悸)が出現することがあります。その際はすみやかに医療機関を受診するようお願いします。

料金
CGRP製剤は保険適応となっています。薬剤費は、保険適応で1本 約13,000円(3割負担)です。
高額となりますが、片頭痛の方には非常に有効な治療薬となっています。加入の健康保険によっては付加給付制度というものがあります。
| 1か月の合計窓口負担額 約50,000円 | |
|---|---|
| 患者様の実質の負担分 25,000円 | 付加給付による払い戻し分 25,000円 |